スリランカ研修レポート 大津ティーチャーの旅日記

この日、若者スタッフはシーギリア登山に向かう。
(オールドスタッフは以前来た時に体験したので、アーユルスパで研修の続き)
シーギリアはスリランカの代表的な世界遺産。岩山が日本で言う皇居みたいなもの。
昔は周囲にワニを泳がせて敵からの進入を阻んでいたとか。

シーギリアの前で記念撮影!
シーギリアの前で記念撮影!

中に入るととにかく広い!!水の庭園、プール、王様が一休みする椅子…想像を超える世界だ。
途中の壁には壁画が描かれている。いわゆる「シーギリアレディ」。
絵具も当時の草花から取ったもので色づけられていたが、
何千年たった今でも色鮮やかに残っていた。
このシーギリアレディ、王様のお妃さまだそうで、なんとその数、500人!
しかも世界各国の女性がいたそうだが、残念ながら日本人はいなかったそう。
(500人をも女性を囲っていたと言うこの話にスタッフは「なんて女ったらしな!」と、かなり飛びついていた。)
シーギリアはかなりの階段を昇る。途中へたばりそうになったスタッフもいたそうだが
仲間の声援に助けられ、仲間って良いなと感じた瞬間だったそう。
約1時間半。頂上にたどり着いた時の達成感は何とも言えない。
何事も「成し遂げる」事って大切ね。きっとお仕事にも活かしてくれることでしょう。

頂上でジャンプ!!
頂上でジャンプ!!

またまた余談だが、ガイドさんはもちろんスリランカ人。
日本人のツアーガイドは初めてだったそうだが、
途中途中で入るギャグもなかなか笑えるもので楽しく過ごす事が出来たようだ。
そんなガイドさんのノートをたまたま目にすると、
そこには数字や文字がびっしり書かれていたそう。
かなりのご努力をされて来て下さったのが伺え、
その向上心を見習わなければとスタッフの口から嬉しい言葉を耳にすることができた。

夜は私達の為にパーリタ先生が招いて下さった、スリランカの民族ダンスショーを楽しんだ。
インド人のよく首を動かすしぐさ(首だけを左・右と横に動かす…あれです!わかりますか?)
あれがダンスの中にあって、本物の首の動きに私はかなり感激した!

動画でお見せしたかった・・・!
動画でお見せしたかった・・・!

全てにおいて「プロ集団」だった。
技でお金を稼ぐ、伝統を受け継いでいく人の想いの強さを感じると共に、
私達もこんな風にお客様に感動していただきたい。
高いプロ意識を感じていただけるエステティシャンでありたいと願った。

技術とパワーに圧倒!
技術とパワーに圧倒!

この日の夜は懇親会。上司・部下の関係をなるべく取り除き、楽しもうと決めていた。
その為に今回用意したものは「トランプ」案外盛り上がった。
神経衰弱ではオールドスタッフは記憶力の衰えをひしひしと感じたようだ。
(一枚も取れなかったのはだーれだぁ??)
ババ抜きでは私は抜けた方が良かった??
スピードもやった。昭和と平成のやり方の違いに年代の差を感じ、遅くまで盛り上がった。
トランプもなめたもんじゃないな。

今日は最終日。午後には移動をはじめなきゃならない。
朝食後にスタッフ達と散歩してスリランカの空気を堪能した後は、
私は念願のアヴィヤンガとシロダーラの施術を受けることが出来た。
前述したとおり訳あって最終日までトリートメントが出来なかった私。
その訳とは高血圧。脈診していただいた時、もともと高い血圧が100/160にあがっていて
トリートメントは出来ないと言われた。
恐らく長いフライトで疲れていたのもあったのだと思うが、
最近“すっきり感”がなかったのも事実。
そんな話をパーリタ先生にすると、薬草による治療をしてくださった。
治療は、チャクラ(頭のてっぺん)にお酢の匂いに近い薬草を塗って、
約30分そのまま放置するもの。

このままカウチで安静にします
このままカウチで安静にします

その後、血圧を測ってみたらなんと80/130にまで下がっていた!
またまたアーユルヴェーダってすごい!
トリートメントを受けると全身が洗い流された感じがして、
最近感じることがなかった“すっきり感”に身体がつつまれた。

後ろ髪を引かれつつ、パーリタ先生や現地のスタッフの方々とお別れの時。
最後もお祈りで締める。全てのことに感謝をして…
梶原先生がちょっぴり涙を浮かべていた。
私達の師匠、梶原先生は今から何年も前に単身でこの地を訪れ、
アーユルヴェーダの素晴らしさに触れ今の「インドエステ」を開発した。
オイルもご自分の脚で散策し、薬草やハーブを採取して、幾度にも渡る試行錯誤の上完成させた。
これまで様々なご苦労もあったかと思う梶原先生は、きっと思うところがあったのだろう。
物事を一から生み出す方のご苦労、そしてパワーに改めて感銘した。

師匠であり、カブールの母である梶原先生と
師匠であり、カブールの母である梶原先生方と

帰路も長い道のりだ。
タンブラーを13:30に出発して再びバスに揺られる事6時間。夕食を済ませコロンボ空港へ。
深夜1時の飛行機でシンガポールへ向かう。日本の到着は翌日の17時だ。先は長い。
でもみんなのまなざしからは鋭気を感じた帰り道だった。

明日からサロン営業だ。
西川はひとりで電話お留守番。どうもありがとう。変わりはなかったかな…
ご対応でお客様にご迷惑をおかけしなかったかな…全スタッフの心によぎったと思う。

お客様、沢山の経験をありがとうございます。
ちゃんとお客様へお返しが出来るサロンを皆で作っていこうと語り合った飛行機の中でした。